DPを始めたら

 昨日の続編です。

 

ktktiws.hatenablog.com

 

 これが昨日のね。 

 

 DPを始めたら気にするべきことを具体的に書いていきたいと思います。要するに攻略的なことを書いていくつもりですが、ほとんど我流ですので、「お前が言った通りにやったけど上手くならねぇ」「別のDPerは違うこと言ってるぞ」っていうのはちょっと勘弁してください。「僕はこういう感じでDPを遊んでたら楽しかったよ」っていう与太話だと思って読んでください。それでも、全くの初心者の方には何か役立つ情報があるはず……じゃないかなぁ……

 

 内容としては

  • SPとの違い 画面の見え方及びハイスピード編
  • SPとの違い ホームポジション等、ボタンの押し方編
  • 選曲の考え方

 とか多分そんな感じになると思います。書きながら思いつきで追加していくので、中途半端になってたり記入漏れがあったりしたらすみません。

 

 あと、恐らく無意識に音楽ゲームの専門用語を多用していくことになると思うので、もし分からない単語が出てきたら以下のサイトなどを参考に調べてみてください。

 

しおんらぼ | BEMANI 用語集 [beatmania IIDX]

BEMANIシリーズの用語一覧とは (ビーマニシリーズノヨウゴイチランとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

IIDX譜面用語集

 

 

 

 SPとの違い

 画面の見え方・ハイスピード編

 突然SPとの違いから解説が始まるわけですが、まあ、一応この一連の記事は「元々SPをやっていた人」を読者として想定しております。「IIDXをほとんどやったことがないけどDPを始めたい」という方が読んでも全く意味がないということはないと思いますが、SPの基礎知識があった方が内容がスムーズに入ってくるものと思ってください

 

 まず、DPは、SPの2倍の画面領域を見ることになります。当たり前ですね。

 ちなみに、SPを2人でプレイすると、まんなかにムービーが表示されて、それぞれのプレイヤーのコンソールの正面にレーンが表示されることになりますが、DPでは2つのレーンが中央に寄せて表示されます(間にちょっとセパレータ的なものが入りますが)。

 そのため、「SPの2人分を同時に見る(画面の端から端までを視野に入れる)」ほどではないにせよ、SPと比べて視野に入れなければならない範囲は広がります。

 見なければならない範囲が広がった分、譜面の認識にかかる時間と労力は増します。そのため、DPにはDPのハイスピード設定をすることが大事になってきます。

 「遅すぎず速すぎない」スピードにすることはSPでも重要なことですが、SPで慣れているからといって最初から同じスピード設定でDPの譜面が見えるかといったら、多くの人にとって答えはNOでしょう。

 

 完全に僕の勘ですが(ここ重要)、最初はSPの緑数字の1.2~1.5倍ぐらいにしましょう。

 

 緑数字の話だから緑色にしたってわけでもないんですけど、まあ、ここがいちばん大事なので色もつけてみました。いちばん大事なのに勘でものを言っているのは、僕がDPを始めたのが3年前で、昔のことはもうよく覚えてないからです、すみません。

 勘とはいえ、一応根拠はあります。

 

 まず緑数字とは何なのか、ですが、「譜面の見えている時間」だと思ってください。

 つまり、ハイスピード設定を速くする(あるいはレーンカバー等で表示領域を小さくする)ほど、緑数字は小さくなっていきます

 正直僕も細かい計算は分かっていませんが、冒頭で挙げた参考サイトに細かい記述があるかもしれません。

 

 では、緑数字をSPの1.2~1.5倍にしようと(勘で)言った根拠についてです。

 

 まず、SPと同じ速度にしてみると、どうなるでしょう。

 今まで皿+7つの鍵盤の8レーンを見るのにちょうどいい速さにしていたスピードで、2つの皿と14個の鍵盤の譜面を認識しなければならなくなります。DPを始めたての段階だと、とてもじゃありませんが時間が足りないでしょう。

 

 次に、「ダブルだから2倍だろう」と当たりをつけて2倍にしてみると、どうなるでしょう。

 SPで緑数字を2倍にしてみると簡単に体感できるかもしれませんが、緑数字を2倍にするということは、レーンに表示されるノーツも2倍になるということです。

 いくらDPが初めてとはいえ、いきなりたくさんのノーツが降ってきたら、混乱してしまうでしょう。それに、あまりに遅い緑数字だと、たとえレーンを全開で表示していても、ノーツ間の縦の距離が詰まって、前後関係が分かりにくくなってしまいます。

 SPであれば、前後関係を把握すべきノーツは7レーンの中に納まっているので、DPに比べたらまだ見易いかとは思います。しかしDPでは端から端までが結構な距離になるので、ノーツ間の縦の距離感を見てリズムを察することは困難になります。4分音符や8分音符だけで構成されている譜面(だと分かっている状況)ならばリズムを暗記することで乗り切れますが、付点が絡むリズムだと、ノーツ間の縦の距離からリズムを汲み取ることが重要になってきます。

 

 そのため、僕からは(勘ですが)、1.2~1.5倍がいいのでは、という風に提案させていただきます。

 恐らく最初は1.2倍でも速すぎ、1.5倍では遅すぎるでしょう。

 僕はSP九段の時にDPを始めましたが、SPの緑数字は当時300程度でした。

 当時を基準にして考えると、1.2倍は360、1.5倍は450ということになります。

 450というのは相当遅いです。かといって360はちょっとあたふたする程度には速いと思います。

 なので、倍で考えるよりも「SPの緑数字に+50~100」ぐらいで考えてもいいのかもしれません

 なんで最初に「1.2~1.5倍」とか言い出したんだ。あ、「+50~100」でもちょうどいいとは限らないから、ちょっと範囲をあいまいにして誤魔化したかったからですね。はい。すみませんでした。

 ひとまず、「DPでの緑数字は、思ったよりもちょっと大げさに大きくするぐらいがちょうどいい」ということを覚えておいてください。

 

 

SPとの違い

 ホームポジション等、ボタンの押し方

 いやー正直これは人に教えられることないです。何故かというと、僕は未だにホームポジションが安定しないからです。が、これは「DP十段になっても安定しないから覚えるのが大変」「ホームポジションができなくてもDP十段になれる」ということではありません。いや、後者はある程度真ですが、それは僕が我流を貫いてきただけなので……

 とりあえず、下に、DPの一般的なホームポジションを画像で説明します。

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 運指ジェネレータは dj potofu b(m)log から。

 

 これが、1P(左)側に左手を置いた状態です。2P(右)側はこれを左右対称にして考えてください。

 自然に手を開いた状態で

 親指:7鍵

 人差し指:6鍵

 中指:4鍵

 薬指:2鍵

 小指:1鍵

 を押さえます。

 

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 この状態で、3鍵は小指・薬指、5鍵は中指、人差し指、親指などで臨機応援に押すのが王道かと思います。曲が始まる時に、両手の5本の指を12467に置く姿勢を作りましょう。そして、プレイ中は余裕があればいつでもすぐこの状態に戻れるようにしましょう

 ホームポジションに戻れるかどうか、というのは、DPではものすごく重要なことです。なぜなら、DPでは、皿を取るために手腕を大きく動かす必要があるからです。

 皿を取った後に鍵盤の上に手を戻すことを「着地」といいますが、着地の精度はどれだけホームポジションを極められているか、ということになります。

 恐らく、DPを始めたばかりの頃は、皿を取った手をどこに戻すか全く分からず、思い描いているのと違うボタンを押してしまったり、ボタンが無いところを押してしまったりするでしょう。でも、恥ずかしがらなくて大丈夫、みんな最初はそうだから。

 これ、めちゃくちゃ大事です。着地が大事なのはもちろん、着地を覚える過程で失敗してもめげないことがめちゃくちゃ大事。

 ここで心を折らずにしっかり練習し続ければ、ホームポジションに手を置く姿勢が身体に馴染んできて、少しずつ着地もできるようになっていきます。

 

 この項のここから先は、ある程度DPができるようになってきた中級者向けになるかもしれないので、全くの初心者の方は次の赤文字の見出しまで飛ばしちゃってもいいかもしれません。

 

 さて、DPがある程度できるようになってきたと思うけどまだホームポジションが安定しないよ、という人にオススメの練習法があります。

 それはDBM(Double Battle Mirror)です。

 そもそもDB(Double Battle)とは、DPの2つのレーンに、SPの譜面をそれぞれ流すモードです。DPモードの時にオプション画面でテンキーの1を押すとDBモードに切り替わります、確か

 そして、DBにした上で更に1Pか2PどちらかだけにMIRRORオプションを付けるのが、DBMです。

 言葉で説明すると分かりにくいですが、要するに、1Pと2Pで左右対称な譜面が降ってくるんです。

 "RAVERS DANCE SPEED" Thunderbolt

  上のリンクを見てもらうと分かりやすいです。ThunderboltのSPH譜面をDBにして、1P側にMIRRORオプションをつけた状態です。僕が今までやったDBM譜面の中で一番気に入ってる譜面ですね。

 SP譜面がそのまま降ってくるということは当然、皿とボタンの同時押しが絡みます。なので、DBM(及びDB系の遊び方)は基本的にはAUTO SCRATCHオプションも併用します極まってる人だとDB系でも皿付きにして無理皿の練習をしたり、パフォーマンスの一環で皿付きにしたりしますけどね。一般的なDPの練習のためのDB系オプションなら、まずはAUTO SCRATCHでいいでしょう。

 

 DBMをAUTO SCRATCHで遊ぶと何が起きるかというと、まず「皿を気にする必要がないのでホームポジションの安定感が高まる」ことが挙げられます。

 ただ皿を無視するためだけならDPでAUTO SCRATCHを使ってもいいでしょう。が、そこまで考えて練習をするなら、もっとストイックに取り組んでもいいんじゃないか。そのためのDBMです。

 両側にSPの譜面が降ってくるので、「実はSPとDPの物量はあまり変わらない」というセオリーを軽々とぶち壊してきます。要するにSPのほぼ2倍の物量を捌くことになるわけですから。

 

 そして、DBMを遊ぶことのもう一つのメリットは、「非利き手が器用になる」ということです。

 DBMは譜面が左右対称になるので「手の動きも左右対称」になります。こればかりは上手い喩えが見つからないので実際に体感してもらいたいんですけど、利き手ではない手で片手プレーをするより、両手を左右対称に動かす方が数段簡単です。なぜなら、「器用に動かすことのできる利き手と同じリズムで同じ指を動かせばいい」からです。

 そのため、DBMをやりこむうちに、非利き手も徐々に動き方が身体に刻まれていきます。

 

 例として挙げたThunderboltのSPHはLv9のDBMの中では簡単な方ですが、もちろんDBMに着手し始めた人にできるレベルではありません。最初はレベル低めのものからにしましょう。DPでLv7ができるからといってDBMのLv7ができるわけではありません。何故なら、SPのLv7を両手で同時にやるわけですから。

 ただ、Lv表記はSP基準ですが、Final StageでDB系オプションを使用していた場合、EXTRA Stageへの進出条件はDP基準となりますので、Lv7をクリアすればEXTRA Stageへ進むことができるというのは覚えておいてもいいかもしれません。そのうちこれを活かす時がやってくる、かも?(DB系を集中的にプレイしたい時に、1st~EXTRAまでDB系で通すため、とか)

 

 閑話休題

 

 次の話題に移りましょう。

 

選曲の考え方

 まあね、そんなに難しい話じゃないんですけど。

 結論から書くと、「始めたての頃は、Final Stageは最近のバージョンの曲を選ぼう」といったところです。

 この項はこれだけです、ほんとに。以下はその理由と補足説明になります。

 

 まず、DPだけで遊ぼうとした時、最初はEXTRA Stageに進むことも難しいと思います。なので、Lv7がクリアできるようになるまではSTEP UPを中心にプレイすることをオススメします。

 STEP UPをやりながらLv7がクリアできるぐらいの腕前になってくると、勘のいい人は気づいているかもしれませんが、実は、「昔の曲の譜面は癖の強いものが多い」です。

 曲や譜面によって事情は様々でしょうからまとめて語ることはできませんが、「当たり前のように無理皿が配置されている」などの、「譜面の作り手が、それぞれのサイドを片手で遊ぶことを前提としているのを理解していないんじゃないか」という譜面が、レベルを問わず結構出てきます。

 もちろん、最近の曲でも「癖が強い」譜面や「難解な配置」の譜面は少なくありませんが、少なくとも「無理皿」「動かしにくい指での縦連や隣接トリル」などに関してはかなり改善が見られます。

 なので、DPに相当自信が付いてくるまでは、最近の曲を中心に遊んでいる方が無難だと思うので、そうすることをオススメします。もちろん、好きな曲で遊ぶのが一番ですが、EXTRA Stageに進みたい時や、保証が無くてもう後がない、といった状況の時は参考にしてみてください。

 

 

 今回はこんな感じです。

 ここから下はオマケです。

 

 

 伝説のGOBBLE DP。噂によると「譜面を作る人が2人用譜面だと思って作っちゃった」らしいです。 ちなみに、片側だけ見ても、GOBBLEに元々搭載されているSP譜面より難しいとかなんとか。なんだそれ。

 この動画のプレイヤーさんはCS GOLD DP十段97%らしいので相当、というかめちゃくちゃ上手い人です。僕なんか足元にも及ばないくらい。その人がプレイしてこの感じですからね。DPやる人なら分かると思いますが、配置も相当えげつないですからねこれ……。

 

 お次は僕の運指ですが……

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 こんな感じ。

 1357に小指、薬指、中指、人差し指です。

 ジェネレータの表示領域の問題で中指と薬指は曲げざるを得ませんでしたが、実際はもうちょっと手を引いて指はもう少し伸ばしてます。

 何故こうなっているかというと、これってPCのキーボードのホームポジションに近いんですよね。キーボードのASDFに指を置いた状態のイメージです。246はWER。

 これのいいところは、単発だけなら、手の形を作る時に考えることが少なくてストレスが少ないということですね。ただ、3つ以上の同時押しや、桂馬押しが多い譜面になってくると無理が生じることが多いです。

 ホームポジションがこんな感じでもごり押しで十段までは上がってこれましたが、流石に九段以降は親指のサポートも必要になってましたね。なので、これからDPを始める方には、ぜひ、最初から親指を使えるようになって頂きたいです。

 むしろ、今までのSPの運指によっては、小指が上手く動かないなどということもあるかもしれませんが、そのあたりは頑張ってください。僕も親指を上手く使えるようになるため頑張っていきたいと思います。